フッ素は、自然界に広く分布している自然元素で、水、空気,食物にも存在
しています。歯や骨を健康に保つのに必要な栄養素の一つです。
WHO(世界保健機関)、FAO(国連食糧農業機関)FDA(アメリカ食
品医薬品局)など、体に必須栄養素であるとしています。
又、フッ化物は歯質を強化する効果が高いことから、世界各国でむし歯予防
に使用されています。
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①たまごの右半分にフッ素を塗りました。
卵の殻は、歯と同じカルシウムで出来ています。
②炭酸飲料の中に入れました。
③フッ素を塗っていない左側半分は、溶け出しています。
○フッ化物によるムシバ予防の種類
①水道水フロリデーション(水道水フッ化濃度調整法)
諸外国では、水道水がフッ素化(1ppm)されており、ムシ歯予防に
効果を上げていますが、現在のところ、日本ではフッ素化されていませ
ん。
②フッ化物歯面塗布
フッ素溶液を直接歯面に塗布します。3~4ヶ月に一度、健診を兼ねて
歯科医院で行います。
③フッ化物洗口
一日1回、フッ素溶液でブクブクうがいをします。
神戸市の全認可保育所や全国のの7000余の施設でもフッ素先口が行
われています。
④その他
フッ化物配合歯磨剤等
歯磨き剤のフッ素効果を期待するにはうがいを控えなければならず、
現実的ではありません。
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☆当院でお勧めするのは、フッ素塗布とフッ素洗口です
歯科医院で定期的にフッ素塗布し、ご家庭でもフッ素洗口することを
お勧めします。
目標!!永久歯列でムシ歯ゼロ!!
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目標達成のためには、フッ素塗布やフッ素洗口が重要ですが、
それだけでは足りません。
ご家庭での頑張りも重要です。その為には甘味料の制限や、
食べた後の歯磨きも必要です。
歯科医院とご家庭でタッグを組んで、
ムシ歯予防を目指しましょう!!
最近、テレビの健康番組やクイズ番組などで、
「歯磨きした後のうがいはしない方がよい」とか
「あまりしてはいけない」とコメントされ、
疑問を抱いております。
その理由が、「歯磨き剤の中に含まれているフッ素
成分が流されるから」だそうです。
考えてもみてください。なぜ歯磨きをするのですか?
歯磨きは、食べた後の食べ物のカスやお口の中の汚れをきれいにし、
ムシ歯や歯槽膿漏、口臭などを予防することが一番の目的ではないでしょうか?
たとえば、洗濯のとき、除菌成分が流れ出てしまうから、
すすぎをやめますか?
食器を洗うときも同じです。泡がたくさんついているのに、
すすぎをやめますか?
確かに、「フッ素」は、ムシ歯予防に効果がありますが、
歯磨きとはそもそも「フッ素効果」が一番の目的ではないはずです。
歯磨き剤には、色々な成分が含まれています。
【歯磨き剤に含まれている成分】
①研磨剤
磨き粉によって、茶渋やヤニを削り取ります。特に、たばこの
ヤニ取り用は、研磨剤の粒子が粗く、歯が削れてしまいます。
(炭酸Ca,リン酸水素Ca,水酸化アルミニュウム等)
②発泡剤
泡立ち成分です。泡がブクブクと出ると、洗った感じがします。
(界面活性剤のラウリル硫酸Na,ショ糖脂肪酸エステル等)
③湿潤剤
歯磨き剤の凝固や分離を防ぎます。(ソルビトール、グリセロール、
プロピレングリコール等)
④結合剤
液体成分と粉末成分の分離抑制成分です。
(CMC,カラギーナン等)
⑤防腐剤
歯磨き剤の変質を防ぎます。(パラベン、安息香酸塩等)
⑥その他
浸透剤、香料、薬効成分(フッ素等)、着色剤 等
これらの成分が入っている歯磨き剤で歯を磨いた後、
うがいをひかえますか?
いいえ、よくうがいをして下さい。
「フッ素」の効果を期待したいのなら、
しっかりとうがいをした後に、
「フッ素溶液」で洗口することをお勧めします。
フッ素で楽しく虫歯予防をしましょう。
詳しくは、直接ご説明しますので、受付までお申し付けください。